来年から首都高も走行距離毎に料金が加算される、と言う事で国道134号線の度重なる渋滞と市川~習志野辺りの道路事情は神奈川県民にはちと辛いなと考える今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?
おかげさまでマリンスタジアムも流しソーメンどころか自分の荷物を置くにも苦労する程の人の入りになり、デイゲームだろうとナイトゲームだろうと外野席である程度自分がここと決めた席に行くならば下手を打つと一日仕事な有様になりました。
私ももう四捨五入すると不惑へ片足突っ込む年齢となり、もはや席取りの為に休日を潰せる訳でなし、しかも外野で一試合跳んで跳ねて声出して・・・なんて行為はまず体力的にまず不可能となりました。
更に最早趣味と化した写真撮影の事を考えると最早FWシートか内野二階席、しかも最近は一塁側内野指定辺りまで立ってまで応援をされる方々がいらっしゃる為に三塁側しか選択肢がないというよく判らない状況になってしまい、そこにCATVに加入した事で全試合何らかの形で試合開始から試合終了まで視聴できる環境が揃ってしまい、私の場合は「何もそこまで・・・」と言う意識が先走って完全にマリンスタジアムへ向かう足が止まってしまいましたよ。
多分来年も誰かの引退試合(誰だよ?)とか復活(いるか?)そういう節目くらいの時か、鯉か竜か虎辺りのカードでビジター客として行けるか行けないかの世界なんでしょう、
あ、来年は東京ドームの試合があるんでしたっけ。
でも来季は別の意味で一二軍併せて観戦試合数が更に激減するでしょうな。(意味深)
で、そんなこんなでファンクラブに入る必要の無くなった自分がここにいます。
ここを読んでいらっさる奇特な紳士淑女の皆様で十代(いるのか?)二十代の方にはまるで理解をいただけないと思いますが、28を境にして30過ぎたら本格的にここら辺の心情がお分かりになって来るかと思いますので、もう数年お待ちくださいまし。
今となっては球団のウンタラカンタラについて語る資格のない人間となりつつあるので余り多くを語るつもりはないのですが、サービスというものに携わっていると怖い事がありますな。
・顧客の満足は底が無い、
単純すぎますね。
良かれと思った施策も100%の顧客を満足させるのは不可能ですし、必ずここから不満・クレームが出てきます。
大体そういう時は上司とかその手のノウハウ本の信者辺りから「ここからチャンスが云々かんぬん、カイゼンカイゼン」という話になる訳で、月例会議なんかでそのやり取りを聴いてる側としましては
ウヴォワー('A`)<チィタァゲンバミロヨバーロー、となるのがこの世の常だったりしますな。
・・・で、そのビジネスチャンスとやらを活かす、と言う事で「底上げ」したとしても果たしてそこでも不満は依然湧いて出てくるし、既存の満足していた顧客も「飽き」が来る訳で、それを挙げる努力を続けていけば自ずと限界が来る訳です。
まぁそこら辺の事情に関係なく不満を持つ顧客は静かに市場から忽然と消えて行き、下手を打つと潜在的な「足を引っ張る要素」になりかねないから怖いものです。
マリーンズを見ているとその頃には顧客の主力世代の交代があって、その新世代に合わせた新機軸が打ち出せるようになっているんでしょうが(今考えるとちょうど2005年がそういう節目の年だったのではないかと思いますな)、それ以前に、「施策」ばかりに眼が言って「接客」と言う根本の部分をちゃんとしないと何をやっても無駄だ、と言う事をマリーンズ球団が考慮に入れてないような気がするのですが気のせいですかね。
話がいきなり変わりますが、今年の球場の様子を見ていると何だか違和感と言うかおかしな風景が目に付きます。これも施策の賜物でしょうか?
・何だか葬式の会場のような黒白の幕が球場に張り巡らされる
・球場が某国のマスゲームみたいな整然とした小旗の乱舞
・何だかイケてるというより街では到底着用できないセンス以前に団扇にもならないウェア類
・意匠の違いと限定品を強調しつつも遠目では所詮眼に優しくない小旗の乱舞的応援グッズ
・売れないなら売れないで在庫処分市ですか
そんなのより、千葉県限定かなんかでユニクロのフリースの膝掛けやジャンパーに小さくロゴや背番号を入れて春先や秋口の観戦用に、とか選手に着用者の多い「D○○SEL」辺りとコラボでジーンズや「やるしかないねん&○○主義&TEAM○○」Tシャツをちゃんとしたデザインを施した上で出すとか、マリーンズレスポバッグ(いや・・・これは微妙だな)とかもう少し考えてもいいだろうし、旗とかタオルとか観戦の妨げにならない第三の応援グッズを考えてもいいんじゃないかな、とか思ったりする訳ですよ。
話がいきなり戻りますが、本来「野球を見たいから」球場へ足を運んでいただく形に球団は施策を持っていかねばならない筈で、今の「はじめに応援ありき」な姿勢は本末転倒な気がしますな。
特に接客面がおざなりなのは非常に気になります。
話に聞く今年のファン感の模様も、前述した今年の球場内の風景もまだまだ「誰の為の施策」なのかがよく見えてきません。
「なら最初から抽選で当たった人だけ球場に読んで後は非公開の方がいいんじゃね?」と言っていい位のイベントも中にはあったようですな。
ただね、ここでもう一度球団には考えて欲しいのですよ。
確かに球団としての収益は上がったようですが、毎試合往復一時間以上を混雑と格闘しながら参集し、試合前数時間を混雑する球場前で過ごし、3時間近くを沸き返る球場内で過ごし、駐車料金を払い、入場料を払い、飲食の代金を払い、そしてファングッズに金を払い、下手をすると一日の起きている時間の半分近くを費やしてわざわざ5,000円以上、家族連れならそれ以上を消費してくれるわ、それが月に何度もリピートしてくれる人達に対して、私のような半ば諦め半分、面倒半分でCATVの中継で用を済ますような人間を生まない様なちゃんとした「施策」、そして「接客」を実行しないと、幾ら目先の収益が上がってもそれはあくまで一時的なものでしか無いのではなかろうかと私は思うのですよ。
ファンクラブに万単位の金を落としたり、そこら辺に金をかけずとも月に何度も足を運ぶファン、そして私のような潜在的クレーマー(笑)がそれぞれ自分に対するプライオリティーを欲しがっている条件下で全てを満たすのは確かに大変な事だと思います。
しかしながら、そんな基本的なことと言うか「些細な事」で細々と顧客を逃してしまえばそれこそ本当の「機会ロス」になるんじゃないんですかねぇ?
機会ロス・・・
ウヴォワー('A`)
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